【交わりの始まり】
出会った当時、霞には彼氏と呼べる存在の他に、
言い寄ってきてる別の男性がいた。
当時の雲は霞の恋愛相談相手。
霞には3年付き合った彼氏がいたが事情があってその彼とは連絡が取れない状況下。このまま将来を委ねてよいものか悩み苦しんでた。
幸せに安心して暮らしたい、という月並みな願いを持っていたが現状では未来が見えない。
そんな中で言い寄ってきてた男性から熱烈なアタックをされている霞はその男性の情熱に傾き始めていたのだが、熱烈さがあまりにもエスカレートしていき、同時に息苦しさも感じていたのだった。
3年付き合ってはいるものの実は不倫の関係で、
素行も良くなく、未来の見通しは立たない
事情があって当分の間は会えない上に、連絡さえも簡単に取れない彼
熱烈に好きだ、愛してはくれるものの、
いつ会える…?
またいついつまでに会えないと俺はもう諦める、どうなってもいい
などと半ば脅し口調で追い込んでくる一方的な男性
どちらにも好きだという感情が霞にはあるものの…
自分を大切にして幸せにしてくれるのは誰?という疑問が常につきまとっていた。
前々から霞の状況を聞いてきた雲は、そもそもこんな状況になってるコト自体がおかしいし、霞が自分自身で招いてる部分もある!!自らの力で何かを変えようとしなければ状況は何も良くならない!!と霞に伝えてはいた。
霞は自分の意志の弱さが招いたことだとは自覚しているものの、自分の力だけじゃどうしようもないコトでもあるし、なかなか決断できないと言う。
とある日、
『2人の内どちらが自分を幸せにしてくれるの?』と
霞は雲に相談してみた。
雲は思い切って答えた。
『その2人じゃなくて、俺だろ』
俺が霞を奪ったら自然と霞の周りはキレイになるんじゃないのか?
霞が自力でキレイにできないのなら、俺が霞を奪うことでキレイな水が入って、自然とキレイになる
いつからか相談相手だけの身では我慢できなくなっていた雲は、そう言って霞に告白し、半ば強引に霞を奪ったところから2人は始まった。